ビジネスメールの冒頭で定型的に入力される「お世話になっております」。この一文の入力作業に、日本企業は1分あたり最大564万円の給与を支払っている――。そのような結果が、データ活用プラットフォームを提供するドーモ(東京都千代田区)による調査で明らかになった。
同社は、「Data Never Sleeps Japan」の初版として、日本における1分あたりのデータ利用量を、主要なオンラインサービスをはじめ、20項目にわたり公開した。1分あたりに、どれほどデータを活用しているか、そしてデータが日常生活にどれほど影響を与えているかを分析した。
調査の結果、1分あたりのビジネスメールの合計受信数は221万通以上だった。慣例的な冒頭挨拶文「お世話になっております」などの入力作業には、国内全体で1分あたり最大564万円の給料が支払われている計算となった。
転職者数は増加傾向にあり、求人情報サービス「Indeed」「Glassdoor」では、1分あたり平均23人が採用されていることが明らかになった。
ChatGPTユーザーの1分あたりの合計アクセス回数は2.1万回を超えた。プライベートシーンでの活用だけでなく、昨今では企業がChatGPTを導入し、業務に活用する動きも広がっているため、今後も利用が加速すると推察される。
LINEユーザーの1分あたりの合計送信回数は57.9万回以上に達した。同アプリは、日常のやり取りだけでなく、災害や緊急時の情報共有、地域社会での連絡手段としても活用され、社会インフラとしての役割も果たしている。
1分あたりのキャッシュレス決済の合計利用回数は6.5万回となった。経済産業省は2025年までにキャッシュレス決済比率を4割程度にするという目標を掲げているため、今後もキャッシュレス決済の普及は加速すると予想される。
1分あたりのフードデリバリーの合計注文回数は約1500回となり、利便性の高いサービスを求める日本人のライフスタイルの傾向が伺える結果となった。
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