「汗染みが気になって、濃い色のTシャツが着られない」──。
そんな声に応えて開発されたのが、ニッセン(京都市)の「汗染みしにくいTシャツ」シリーズである。2021年の販売開始以来、2024年までに累計8万枚を販売。2025年には新作2点を追加し、3月から6月までの3カ月間で3万枚を売り上げるなど、売れ行きは好調だ。
なぜ「汗染みしにくさ」に着目したのか。そして、なぜ売れているのか。ニッセン ファッションブランド本部の担当者に話を聞いた。
ニッセンでは、以前から夏特有の悩みに応える機能性商品を多数展開してきた。例えば、2015年に発売したレディースインナー「滝汗さん」は、汗対策に特化したインナーとしてシリーズ展開を拡大し、累計販売数は58万枚を突破。今や夏の定番商品となっている。
2016年には、大きめサイズ専門ブランド「スマイルランド」から、シャツ風の見た目で実はTシャツ素材という異色の商品「あたかもシャツ」を発売。背面にはカットソー素材を採用し、脇には汗取り布と消臭テープを備えることで、重ね着しても着ぶくれしにくく、見た目は「きちんとしている感」があるという特徴が支持された。暑さと見た目の両立を図ったこの商品は、改良を重ね、今も売れ続けるロングセラーだ。
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