一方で、3年間の運営を通じて見えてきたのは運営側の難しさだ。「この研修はマニュアル化できない」と船井氏が指摘する通り、参加者によって旅の内容が異なるため、旅行中は個別のハプニングが必ず発生する。
当初は船井氏が一人で昼夜を問わず、すべての参加者に対応していたという。他企業や学校から研修導入の相談を受けることがあるが、実施に踏み切った例はまだないという。マニュアル化できないことがハードルになっているとみられる。
山陰パナソニックでは現在、人事部門に異動したサンパナジャーニー経験者が船井氏から運営ノウハウについてアドバイスを受けながら、研修参加者のサポートを担っている。
また、参加者自身のコンプライアンス面にも当然ながら気を配る必要がある。入社から半年をかけて安全な行動について指導するほか、研修前の夏には街中で一人行動を体験する半日程度の研修も実施している。
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