こうしたことから、エレベーターの開発から製造、保守まで一括で提供する大手メーカーでは、常時点検や遠隔監視に加え、人工知能(AI)を活用して点検時間の短縮と安全性向上の両立を図っている。
日立製作所傘下の日立ビルシステム(東京)では、センサーによってかすかな歪みなどを検知する常時点検を実施。異常を検知すれば24時間体制で遠隔監視を行っている管制センターが技術者を出動させる。さらに80万件を超える過去の故障・メンテナンスデータをもとにAIが故障原因の候補を確率が高い順に並べ、調査手順も提示する。通常の現場点検の時間も1台当たり30分程度に短縮している。
同社の小島巨士・技術本部長は「安全のため自動化や遠隔化は効率的。ただ一方で、かすかな汚れや微細な音などは現場で人が見なければ分からないこともある。両輪でやっていくことが重要だ」と話している。
「ジャングリア沖縄」はなぜ叩かれるのか? 大自然と人工恐竜の没入感ギャップcopyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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