PARMが発売されたのは2005年。当時は、アイスといえば子どものおやつという印象が強かったという。しかし少子高齢化が進む日本市場では、子どもだけをターゲットにするには限界がある。そこで森永乳業が目を付けたのが、「大人が自分へのごほうびとして楽しめるアイス」だったという。
同社には既にカップタイプの「MOW」や、一口タイプの「ピノ」があったことから、新たにバーアイスの開発に着手。伸びしろがあると見込まれた「チョコレートバーアイス」市場を狙った。
開発チームが重視したのは、従来の「パリパリのチョコでコーティング」したタイプとは異なる食体験だった。食べる際にチョコがはがれ落ちたり、口の中で先にアイスだけが溶けたりしないような商品を目指した。
その際に参考にしたのが、「ピノ」の“チョコとアイスの一体感ある口溶け”と、「MOW」の“コクとキレ、組織の滑らかさ”だ。これらを融合させた、“いいとこ取り”こそがPARM誕生の鍵となったのだ。
開発にあたっては、チョコは人肌の温度で溶けるように設計。バニラアイスの部分は乳業会社ならではの知見を生かし、チョコとの相性を重視して成分を調整した。
「チョコモナカジャンボ」はまだ完成していない? 外国人が注目する“日本限定アイス”の裏側
出社回帰の一方で……カルビーは独自ハイブリッドワークを推進 “いいとこどり”な働き方の真意とは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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