「絶好調なのに株価急落」 DeNAがあえて冷や水を浴びせた理由(1/3 ページ)

» 2025年08月15日 06時00分 公開
[古田拓也ITmedia]

筆者プロフィール:古田拓也 カンバンクラウドCEO

1級FP技能士・FP技能士センター正会員。中央大学卒業後、フィンテックベンチャーにて証券会社の設立や事業会社向けサービス構築を手掛けたのち、2022年4月に広告枠のマーケットプレースを展開するカンバンクラウド株式会社を設立。CEOとしてビジネスモデル構築や財務などを手掛ける。Twitterはこちら


 「ポケポケ」ブームにもかかわらず、運営会社DeNAの株価は下落幅が拡大している。

 その理由は、8月7日に発表した2026年3月期の連結業績予想だ。

ポケポケブームにもかかわらず、株価が大幅下落しているDeNA(出所:公式Webサイト)

 今期のDeNAについては、売上高と利益の両面で減収減益となる会社予想が決め手となり、翌営業日には年初来安値を更新する憂き目にあった。

 第1四半期(4〜6月)の売上収益は417億2700万円(前年同期比22.8%増)、営業利益は138億円(同約620%増)と、驚異的な増収増益となった。

 3月に配信を開始した新作「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」が、日本のみならず海外市場でもヒットしたことが貢献している。ゲーム事業のセグメント売上高は181億円(同61.7%増)に達しており、世界的なポケポケ旋風を巻き起こしている。

 しかし、発表された通期予想は投資家にとっては期待外れな内容だった。

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