新卒入社から3年未満で転職した理由とは? ヘッドハンティング事業などを展開するプロフェッショナルバンク(東京都千代田区)が調査を実施した。
3年未満で転職した理由1位は「給与が低い」(39.6%)で、2位「労働時間が長い」(27.9%)、3位「休日が少ない」(25.7%)だった。上位理由の多くは待遇や業務内容に関するもので、若手が職場に求める最低条件が満たされていないケースが目立った。
現在の年収について、新卒入社から3年未満で転職経験がある人(以下、経験者)は「400万〜500万円未満」(24.3%)が最も多く、「300万〜400万円未満」(21.6%)、「500万〜600万円未満」(19.6%)と続いた。一方、転職経験がない人(以下、未経験者)でも「400万〜500万円未満」(25.4%)が最多となり、「500万〜600万円未満」は21.6%、「600万〜700万円未満」は14.9%だった。両者とも「400万〜500万円未満」が最多となったが、経験者は「300万〜400万円未満」が、未経験者は「600万〜700万円未満」が多かった。
現在の役職を見ると、経験者は「一般社員」が64.6%で最多となり、「係長・主任クラス」(22.6%)「課長クラス」(6.5%)と続いた。未経験者も同様に「一般社員」(70.2%)が最も多く、「係長・主任クラス」(24.9%)、「課長クラス」(4.0%)が続いた。
どちらも一般社員が過半数を占めているが、経験者の方が管理職比率はやや高く、特に「部長クラス」以上の割合(6.3%)は、未経験者の0.9%と大きな差があった。転職によって昇進機会を得る、あるいは即戦力として採用されるケースが影響していると考えられる。
転職したことについて、54.8%が「まあ良かった」とした。「とても良かった」(33.5%)と合わせると、約9割が転職を肯定的に評価していることが分かった。転職で得られたもの1位は「働きやすさの向上」(39.2%)で、以下「年収の増加」(33.1%)、「新しいスキルの習得」(26.1%)が続いた。
調査は7月12〜15日、平均年収が500万円前後の30〜34歳の正社員を対象に実施した。調査人数は、新卒で入社して3年未満で転職した経験がある505人と、転職経験のない449人。
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