9月1日から販売しているメディヒールは、全店(1063店)の入口正面に特設売場を設けたほか、東名阪モールの5店を緑にラッピングしたコンセプトショップとしている。結果として、わずか2日間で昨年販売分の20万点を売り上げ、1週間で40万点まで伸ばした。10月から販売予定の5アイテムは公式アプリで先行受注を行い、受注数は5万点に達したという。
好調の理由として、同社は「過去最大の発信ができたため」とプレスリリースで説明。発表会では約700人のインフルエンサー(総フォロワー数4000万人)が情報発信したほか、テレビを含む約100社のメディアが取り上げ、製品の知名度が大幅に向上したという。
好調の裏で気になるのが、いきなり品薄になった現状だ。ワークマンのECサイトや公式アプリで発売中のルームウェアの在庫を確認すると、東京では店頭在庫がほとんどない製品も多かった。
敷きパッドに関しては、ワークマンでは販売していない。70店舗を展開する「#ワークマン女子」と、32店舗を展開する「Workman Colors」のみでの扱いとなる。広報担当者に確認したところ、「都内では品薄状態で改めて入荷予定」とのことだった(いずれも9月10日時点)。
現状、メディヒールシリーズはECサイトでの販売はなく、Webやアプリでは店頭への取り置き依頼のみ可能としている。店舗出荷を第一にする方針で、出荷余剰が出た際はECサイトで販売するそうだが、現状ではまだ難しそうだ。
広報担当者へ確認すると、「想定以上の反響により一時的に品薄状態になっていますが、製品は継続して入荷いたします。品薄状態を脱却できるように、順次店舗へ供給させていただきます」との回答だった。
一消費者の視点で考えると、「ほしい」と思ったタイミングで買えない、オンラインで何でも買える時代に店舗でしか買えないという不便さがどうしても気になってしまう。低価格で部屋着として使いやすく、競合に負けない魅力があるだけに、この不便さは残念に思えた。
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