「岩手発・高級ヨーグルト」なぜ話題に? 口コミで広がる“もっちり”評価の秘密(1/4 ページ)

» 2025年10月23日 07時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 近年、食感や味わいを追求した「高級ヨーグルト」の注目度が上昇している。

コストコや大手スーパーなどで販売され、人気が拡大している「プレミアム湯田ヨーグルト」(YUDAミルク提供)

 YUDAミルク(岩手県西和賀町)では、「プレミアム湯田ヨーグルト」(800グラム、希望小売価格970円)の売り上げが右肩上がりに伸びている。岩手県産の生乳にフレッシュな生クリームを加え、アルミパウチで発酵させた同製品は、もっちりとした食感とすっきりした後味が特徴だ。

 コストコ、イオン、サミットストアといった大手スーパーの一部店舗ほか、2023年からはドン・キホーテでも販売。口コミやメディア露出で同製品の人気が広がった影響で、YUDAミルクの2024年度の売上高は前年比36%増となった。

ドン・キホーテのPB製品「本気のヨーグルト」は、発売当初、品切れが続出する人気ぶりだった(PPIH提供)

 ドンキでは、高価格帯のPB製品「本気のヨーグルト」(500グラム、538円)を開発。岩手県産の生乳を使って低温長時間発酵で製造し、パッケージでうたうように「とろ〜りなめらかにのび〜るもっちり食感や牛乳本来のおいしさ」がウリだ。5月末から一部店舗で発売したところ、予想をはるかに上回る売れ行きで、計画値の3.3倍で推移しているという。

 知名度の高い低価格製品のラインアップも多いヨーグルト市場で、なぜ高級ヨーグルトの人気が拡大しているのか。YUDAミルク マーケティング部の沢尻洋子氏、PPIH 食品製品開発担当の原田敏弘氏に「市場拡大の背景」を聞いた。

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