自販機ハンバーガーは、冷凍で保管し、自販機で冷蔵に戻し、食べる直前に“レンジでチン”して完成させる。冷凍・冷蔵したバンズ(パン)はレンジで温めると硬くなり、パティ(肉)は脂が溶け出し、ソース類は香りが飛ぶ。生野菜は使えない。冷蔵機能があるとはいえ自販機内で保管できる期間は限られる。
「自販機販売にとって一番大事なのは、食品として安心・安全であること。そのうえでおいしく食べてもらうこと」(小林さん)
試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのが、箱ごとレンジにかけると最適な柔らかさになるグルテンの少ないバンズ、脂を抑えた厚さ約2センチのパティをベースにした商品だった。
いまや、チーズバーガー、ベーコンマヨバーガーなど定番7種に加え、3カ月ごとに2種類ずつの季節限定商品を出している。いずれも冷凍で約2カ月、冷蔵に戻してから7日間の消費期限を実現した。
食べてみると、肉厚のハンバーガーは香りと味わい、食べ応えがあり、くせになるおいしさ。大手チェーンとは目指す路線の異なる独自のハンバーガーだ。
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「天下一品」閉店の背景は? 唯一無二の“こってり”に陰りが見える理由copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
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