オーダーメイドスーツブランド「KASHIYAMA」を展開するオンワードパーソナルスタイルは、2025年度の上期(3〜8月)の決算を発表した。売上高は前年比125.7%、リアル店舗は同136%、来店顧客数は同121%と大きく伸長した。
KASHIYAMAは「オーダーメイドの民主化」を掲げ、2017年に事業を開始した。F2C(ファクトリー・トゥ・カスタマー)モデルを採用し、自社グループ工場から最短1週間でオーダースーツを届ける仕組みを構築している。
新規顧客数は前年比で142%を達成。リアル店舗の出店加速と、キャンペーン実施が売上高に大きく寄与した。初回購入者限定の20%オフキャンペーンは新規層の開拓に貢献。特に「オーダースーツが1着2万6400円から購入可能」というお手頃価格を打ち出した戦略が、新規顧客の獲得につながった。
男女別の新規顧客数も好調で、男性は前年比144%、女性は同139%だった。ウィメンズではクラシックスーツカテゴリが同176%、コンフォートスーツが同102%と伸長した。10月には女性誌「CLASSY.」「VERY」「STORY」とのタイアップを開始。ウィメンズ事業のさらなる拡大を図っている。
その他、売上高の伸長要因として大きく寄与したのは、若年層をターゲットにした「学割」キャンペーンだ。10代の来店者数は前年比287%、20代は同145%を記録し、売上高は同264%に達した。
オーダースーツを高額と捉える若年層に対し、手ごろな価格を提示することで、初回購入への心理的ハードルを下げたことが購買拡大につながったと考えられる。
今期から販売した東レとの共同開発による高機能新素材を採用した「洗えるスーツ」は、発売後2カ月で販売目標比150%を達成した。新素材はウールの風合いを保ちながら、伸縮性・通気性・防しわ性・速乾性を兼ね備え、実用性と着心地を両立した。
4月にはYouTubeチャンネル「BE SUITS!!」を開設。スーツを仕事着にとどまらず、自己表現の手段として発信したことがブランド認知の拡大につながり、登録者数は半年で2万人を超えた。
同社は、下期にライフスタイル型店舗「カシヤマ」のショッピングセンター展開を進め、女性誌メディアとのタイアップを核にブランド認知を広げる方針だ。人材育成や働きがいの向上にも力を入れ、持続的な顧客満足と事業成長の両立を目指す。
オーダースーツが「1週間、3万3000円」で作れる理由 KASHIYAMA社長に聞いた
オーダースーツ「KASHIYAMA」、売上高137%成長 理由は?
ユニクロ柳井正と佐藤可士和が10年以上議論 たどり着いた「ロードサイド店の答え」
ワークマン土屋哲雄専務が、社員の平均年収を700万円に上げた理由
“孫正義流”ChatGPTの使い方とは? 「部下と議論するより面白い」
孫正義「A2Aの世界が始まる」 数年後のAIは“人が寝ている間に”何をする?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング