年間搭乗者数の目標は6万人だが、11月時点のペースから見ると、大幅に上回る可能性がある。一方で課題となっているのが、需要に供給が追いついていないことだ。「観光事業は、需要をどう喚起するかが課題となるが、今回はむしろ供給がネックになっている。飛びたい人より飛べる人数のほうが少ない」(樋口氏)
そこで、今後は営業時間を午後9時まで延ばす夜間運行も視野に入れており、堺市も前向きな姿勢を示している。夜間の古墳群や夜景を楽しめるようになれば、さらなる集客が見込める。
海外の気球では広告掲載も一般的だが、堺市では世界遺産に隣接するため、現在は認められていない。樋口氏は「気球事業は本来、広告が収益の中心。企業からの引き合いもあり、他エリアでの運行も含めて可能性を探っていきたい」と語る。
開始直後から予約が埋まり、平日も希望者が絶えない状況は、この都市型観光にまだ伸びしろがあることを感じさせる。
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