パズル雑誌の人気ぶりは分かったが、なぜマガジン・マガジンのパズル雑誌が売れているのか? パズル雑誌の主要カテゴリーであるクロスワードやナンプレは基本的な形が変わりにくく、シンプルゆえに他紙との差別化が難しい用に思える。
その理由について、パズルメイト編集部 編集長の園田敦史氏は「当社では60タイトルを発行していますが、趣向の異なる読者のニーズを可視化するため『タイトルごとの問題分析チャート』を作成しています。クロスワードや間違い探しなど40種類超のジャンルがどの割合で掲載されているかを一目で把握できるようにし、その配分と販売実績を照合することで、どの雑誌のどのジャンルが読者に受けているのかをリアルタイムで把握しています」と説明する。
60タイトルを発行しているからこそ、自社だけでトレンドや売れる雑誌の特徴をつかみやすい点も強みだ。売れ行きが落ち込んだ雑誌と、部数を伸ばし始めた雑誌を比較し、表紙サイズを大きくしたり、問題ジャンルや出題数を調整したりしたところ、部数が持ち直したケースも多いという。
「売れている雑誌の分析結果を踏まえてリニューアルするのですが、部数が持ち直さなかった例はおそらくゼロだと認識しています」と内田氏は自信を見せる。
誌面構成に加え、懸賞企画にも力を入れている。全ての雑誌で応募できるだけでなく、雑誌横断の懸賞も実施。雑誌についているシールを4枚集めることで応募できる仕組みだ。大型テレビや家電、ギフトカード、現金など幅広い賞品をそろえている。
懸賞企画の人気は数字にも表れている。応募はがきは単月で16万〜20万通、当選者は年間5万〜6万人に上る。専任担当者と編集部員が雑誌ごとに仕分けし、解答を確認した上で当選者を選定する。「手間もコストも掛かりますが、賞品を手にした読者から届く喜びの報告こそ、読者の信頼に応えられている証だと感じています」(内田氏)。
マガジン・マガジンは、読者ニーズを敏感に察知し誌面に反映し続けてきた。その取り組みが支持につながり、「創刊してから休刊した雑誌はありません」(内田氏)という。
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