購買層を見ると、特に30〜40代の男性に人気が高いことが分かる。同社データでは、通常のハイボール缶は50〜60代が好む傾向にあるが、高級ハイボール缶については「興味があるが、まだ飲んだことがなかった人」が選んでいると予測している。SNSなどでの反応を見ると「ブラックラディが好きだからおすすめしたい、まとめ買いしている」という熱心なファンも多いという。
さらにローソン店舗では新たな購買行動として、「BUSKER」や「ブルックラディ」のハイボール缶をきっかけに、店舗に置いている同銘柄のボトルを購入する人も増えている。缶で試し飲みができたことで、ボトル購入につながった人も多いようだ。
「ハイボール缶を飲み続けてもらうのもうれしいが、お酒が好きな人はボトルを購入することが多いため、ハイボール缶を入口に新たな飲用体験につながっていたらうれしい」(倉光さん)
ヒットの要因について、倉光さんは、周りの人にすすめたくなる銘柄が多いことに加え、新商品をいち早く試す「アーリーアダプター」の中でも、周囲に影響力を持ち商品をすすめる「オピニオンリーダー」が他のカテゴリーより多いことを挙げている。また、「デジタルプロモーションも行っているが、一般の人が自らリコメンドしてくれるおかげで、実績が高く出ている」という。
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