課題解決に向け、串カツ田中HDはインフォマートと共同で合弁会社「Restartz」を設立し、V-Manageを開発した。
V-Manageは、飲食店の開店から閉店までの業務工程を可視化し、店舗でのタスクを効率よく進められるよう、以下のような機能を備えている。
V-Manageの特徴のひとつが、画像を用いたタスクの指示ができる点だ。配膳や盛り付けをビジュアルで示せるほか、実施報告も写真で行えるため、管理者は清掃や提供物の品質を確認しやすい。
これらの機能によって、作業の練度を問わず、初めて担当するスタッフでも迷うことなく、一定の品質でタスクを行うことが可能になる。8カ国語に対応しているため、外国人スタッフへの指示や教育にも役立つ。
また、店舗のタスクに限らず管理業務においても、スタッフの動きが可視化されるため、実施有無のチェックが効率化されるほか、集まったデータを給与査定や業務改善に活用するなどの可能性も見込まれている。
串カツ田中は2023年にV-Manageを導入した際、導入前2カ月間と導入後3カ月間の効果を測定。その結果、従業員1人が1時間で生み出す売り上げを表す「人時売上高」は2.4%(114円)の上昇を確認。また、顧客の愛着度や推奨度を測る指標「NPS」は6%上昇し、効率化だけでなくサービスの品質向上にもつながっている様子が示唆された。
同じくV-Manageを導入する明神丸 東京ブロック長の井上翔氏も「新人スタッフが自分で判断して動けるまでのスピードが上がった」と説明する。
「タブレットを見れば『いつ、何をすればよいか』が分かるので、新しく入ったスタッフでも自分で判断し、自走することができている。また、従来は紙で作っていたマニュアルを『V-Manage』内に移行したことで、ペーパーレスにもつながった」(井上氏)
「新店舗立ち上げ時のアルバイトスタッフトレーニングにおいても、V-Manageを使用したところ、教育する側の負担が減少したとの声があった」と織田氏。テクノロジーを積極的に活用して業務を効率化し、人にしかできない仕事により多くの時間を割けるようにしていきたいと同氏は締めくくった。
データを紙・Excelで“バラバラ”管理 松屋が店舗運用のデジタル化を「現場主導」で成し遂げられた理由
店舗ごとに価格も量も変える 40年続く八丈島料理の居酒屋、都内展開の戦略
ファミマ、AIが発注を最適化→週6時間の業務削減 「勘と経験」頼みをどう脱却した?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング