従業員の生成AIスキル「普通以下」、経営者の65%以上が回答 特に求めているスキルは?

» 2025年12月10日 09時30分 公開

 生成AIを導入している企業の経営者が、従業員に求める理想のスキルと現実でギャップを感じていることが、企業のデータ活用・DXを支援するdev(長野県松本市)が実施した調査から明らかになった。ギャップを「感じる」(「非常に感じる」「やや感じる」の合計)が57.2%と半数を超えた。不足していると感じているスキルでは「データ分析能力」(36.9%)が最多となった。

photo 生成AI導入企業における従業員のスキルギャップに関する調査(画像はイメージ、提供:写真AC)
photo 求めるスキルと実際のスキルとのギャップ(出所:プレスリリース、以下同)

 従業員に求める生成AI活用スキルとして最も多かったのは「定型業務に活用できるレベル」(28.6%)だった。2位は同率で「基本的な操作ができるレベル」「新たな価値創出に貢献できるレベル」(25.4%)だった。

photo 従業員に対して、どの程度の生成AI活用スキルを求めているか

 特に求めているスキルについては「生成AIを業務に適用・統合する能力」(55.8%)が最多となった。以降「データ活用・分析能力」(50.6%)、「生成AI関連の倫理・セキュリティ・リスク管理能力」(36.5%)と続いた。

photo 特にどのような生成AI活用スキルを求めているか

 従業員の生成AI活用スキルレベルを、経営者はどう評価しているのか。「普通」が43.7%、「高い」が33.3%、「低い」が23.0%という結果で、生成AIを導入している企業の経営者の65.0%以上が、現在の従業員の生成AI活用スキルレベルを普通以下と評価していることが分かった。

photo 従業員の生成AI活用スキルレベルを、どう評価しているか

 特にどのようなスキルが不足していると感じているか聞いた。その結果、「データ分析能力」(36.9%)が最も多く、以降「AIを活用した業務プロセス改善能力」(36.5%)、「生成AIの仕組みの理解」(31.4%)と続いた。

photo 特にスキルが不足していると感じること

 従業員の生成AI活用スキル向上のために、取り組んでいることとしては「社内研修の実施」(32.9%)、「外部セミナー・ワークショップへの参加支援」(29.0%)、「生成AI活用による成果の評価」(28.2%)が上位を占めた。以降も20%を超える回答が複数並び、スキル向上のための取り組みは多岐にわたることが分かった。

photo スキル向上のために取り組んでいること

 調査は、生成AIを導入している企業の経営者252人(20〜60代男女)を対象にインターネットで実施した。期間は11月12〜17日。

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