「自由にやっていいよ」は逆効果? Z世代が“実は求めていない”上司の行動とは

» 2025年12月11日 08時00分 公開
[中根ほづ美ITmedia]

 よかれと思ってかけた言葉が、実はZ世代にとっては重荷だった――働き方や価値観の変化により、職場で世代間のコミュニケーションギャップが生まれている。ファッション領域などの専門広告会社であるザ・ゴール(東京都港区)は、Z世代の本音を探るために「職場コミュニケーション」に関する調査を実施した。

photo01 「職場コミュニケーション」調査では、Z世代と上司世代との意識の違いが示された(写真はイメージ、出所:ゲッティイメージズ)

Z世代が“求めていない”上司の行動とは

 30〜50代と比べると、Z世代では「失敗したくないのでマニュアルを踏襲したい」が14.3ポイント、「ミスしたときに周囲の目が気になる」が9.3ポイント高かった。

 また、コミュニケーション面では、「チャットやメールでのやり取りを好む」が20.0ポイント、「注意されると萎縮してしまう」が14.5ポイント高く、リスク回避傾向がうかがえた。

photo02 職場での働き方に関する意識(出所:プレスリリース、以下同)

 Z世代が好むマネジメントスタイルでは、30〜50代よりも「自由な服装や髪型を許容」が9.3ポイント、「年功序列や性別で差をつけない」が4.2ポイント高かった。

 一方で「まずは自由にやってもらう」は9.8ポイント、「失敗しても再挑戦を後押しする」は6.5ポイント低かった。

photo02 理想のマネジメント (複数回答)

 Z世代の中でも「上司と距離を取りたい」層と、30〜50代の上司世代との間にあるマネジメント観のギャップを分析した。下図は、右上に位置する施策ほど「Z世代が求めているが、上司世代が実践できていないマネジメント」を示し、左下に位置するものほど「Z世代は求めていないが、上司世代がやりがちなマネジメント」を示す。

photo02 Z世代の各マネジメント施策への共感度(縦軸)と30〜50代との差分(横軸)をプロット

 「自由にやってもらう」「難しい仕事を経験させる」は左下にあることから、上司世代が取り入れがちな対応である一方、Z世代には求められていないことが示された。

 同社はZ世代の傾向について、「信頼や挑戦よりも、安心できる関係性を土台にしたほうが本来の力を発揮しやすい傾向がある」とし、「ちゃんと見てくれている」「気にかけてくれている」と感じられる見守り型のマネジメントが理想だと述べている。

 調査は、9月に全国20〜59歳の500人を対象としてインターネットで実施した。

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