オンライン上で店舗在庫を確認できる仕組みの重要性が増している――。ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営するZOZOが、15歳〜69歳の男女480人を対象に実施した「店舗でのアパレル購入に関する調査」で分かった。
洋服や服飾雑貨などを購入する際、事前にオンラインで店舗在庫を確認する人は全体の35.5%に上り、約3人に1人が在庫を確認していることが分かった。年代別に見ると、20代以下の女性が57.5%と最も高く、次いで30代男性が53.8%となった。
世代別では、子育て世代(中学生以下の子どもを持つ男女の親)の43.3%、Z世代(高校生・大学生の男女)の52.5%が在庫を「確認する」と回答している。
オンラインで店舗在庫を確認した人のうち、その後に実際に店舗で商品を購入した経験がある人は全体で58.1%に達した。特に子育て世代の30代男性では78.9%と高い水準を見せている。
店舗在庫の事前確認方法については「ブランドの公式オンラインストア」と回答した人が最も多く、全体で73.4%、子育て世代で82.0%、Z世代で65.2%となった。次いで「ECモール」が全体の49.0%、子育て世代で58.2%、Z世代で41.6%となった。ブランド公式サイトやECモールで在庫を確認できるケースが増え、それらを活用している様子がうかがえる。
一方、オンラインで店舗在庫を事前確認しない人のうち、「オンライン上で欲しい商品を見つけて来店したものの、店舗に在庫がなく購入を諦めた経験がある」と答えた人は24.2%に上った。
子育て世代に限ると割合は30.4%に増え、約3人に1人が欠品を経験している。 子ども服は大人向け商品に比べてサイズ展開が多く、店頭のサイズ欠品が発生しやすいことも背景にあるようだ。
オンラインで店舗在庫確認や取り置きができるサービスを知らない人のうち、子育て世代の41.0%、Z世代の63.8%が「活用したい」と回答した。
同社は「忙しい日常の中で時間を無駄にせず欲しいものが買えることは、生活者にとって大きな安心につながる」と指摘。オンラインの利便性と店舗で実際に見て選ぶ楽しさを両立できるサービスが求められているようだ。
調査は7月18〜23日、インターネットで実施した。
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