【今すぐ使えるプロンプト紹介】顧問弁護士を雇わなくても、生成AIで法務業務を爆速化する方法とは?(1/3 ページ)

» 2025年12月18日 06時00分 公開
[宮崎学ITmedia]

この記事は、『面倒な仕事が一瞬で片付く 生成AIタスク爆速大全』(宮崎学著、かんき出版)に掲載された内容に、かんき出版による加筆と、ITmedia ビジネスオンラインによる編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。


 顧問弁護士を契約できるほどの資金力がないという中小企業は少なくないでしょう。ですが、生成AIをうまく活用すれば法務業務のサポートをしてもらえます。

 電通勤務や海外でのベンチャーキャピタリストなどを経て現在はDXコンサルティング事業を展開する宮崎学氏に、法務業務において生成AIが役立つ領域と活用の仕方について解説してもらいます。

法務業務における生成AIの使いどころ5選

 企業の法務部門が担う主な業務と、生成AIが役立つ領域のアイデアについて、下記の通りまとめました。

契約書の作成/チェック

  • 基本情報を入力するだけで、契約書のひな形を作成してくれる
  • 契約書に潜むリスクや不利条件を抽出し、改善ポイントを明示してくれる
  • 自社のガイドラインに沿って契約書を修正してくれる

社内規程の作成

  • 会社の実情に合わせて作るべき規程の種類を提示してくれる
  • 法令に沿った規程を作成してくれる
  • 従前から運用している規程の見直しポイントを提示してくれる

コンプライアンス資料の作成

  • 最新の法令に従ったコンプライアンス資料を作成してくれる
  • コンプライアンスの理解度チェックのためのクイズを作成してくれる
  • 内部統制や監査対応での必要な対応事項を洗い出してくれる

取引先企業の審査

  • 公開情報から取引先の安全性を審査してくれる
  • リスク分析を行い、契約前の不安要素を解消するための確認事項を列挙してくれる
  • 仮に問題が発生した場合の対応方法を事前にシミュレートしてくれる

取締役会・株主総会などの対応

  • 会社法上の必要な手続きを教えてくれる
  • 取締役会、株主総会などの議事録を作成してくれる
  • 第三者割当増資などの資金調達時の対応方法について教えてくれる

 本稿では、一例として「業務委託契約書のドラフト作成」について、具体的なプロンプトを紹介します。

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