オーケーの関西進出で、激化する“格安スーパー大戦争” 台頭する「日本版コストコ」と、主導権争いの行方長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/7 ページ)

» 2025年12月22日 17時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

価格勝負の競合も

 岡山を基盤とする、激安で評判の「ラ・ムー」も、関西市場で存在感を放っており、系列の「ディオ」と合わせた店舗数は約230店舗に上る。地理的に岡山と近いこともあり、関西2府4県に約60店舗を展開している。2003年、兵庫県加古川市に関西1号店をオープンし、近年は特に関西への出店を加速させている。

ラ・ムーの店舗(出所:大黒天物産公式X)

 ラ・ムーは地域最安値を目指しており、213円の唐揚げ弁当など、昭和に戻ったかのような低価格の商品も珍しくない。自社開発商品も多く、さすがのオーケーでも、ここまで安くはできないのではないかと思わせる水準だ。

トライアルの店舗

 また、2025年7月に西友を買収して話題を呼んだ、福岡発祥の「トライアルホールディングス」(以下、トライアルHD)も関西市場を狙っている。全国に約340店舗を展開する「トライアル」は2006年、京都への出店により、関西進出を果たした。現在は大阪、奈良、滋賀、兵庫、和歌山の各府県の郊外を中心に31店舗を展開し、すでに一定の地盤を築いている。

バローの店舗

 岐阜県恵那市発祥で、中部地方を基盤とする「バローホールディングス」が展開する「バロー」は、2010年に滋賀に初出店した。その後、京都、大阪、奈良、兵庫へとエリアを広げている。バローの店舗数は全国200店舗以上で、関西には30店舗を構える。関西での店舗拡大を受け、2024年10月には大阪に物流センターを新設するなど、体制強化も進めている。

スーパー玉出(筆者撮影、以下同)

 2024年6月には、「スーパー玉出」を経営する「フライフィッシュ」(大阪市)が、業務用スーパー「肉のハナマサ」を展開する「花正」(東京都港区)と業務提携を結んだ。花正はスーパー玉出の不採算店8店舗を譲り受け、肉のハナマサの店舗へと転換を進めている。肉のハナマサの関西1号店である大阪の九条店は、2024年10月にオープンした。

肉のハナマサ

 一方、パチンコ店のような外観や1円セールで知られるスーパー玉出は、大阪府内に約20店舗を構える。最盛期には約60店舗を展開していたが、競合する激安店の台頭を受け、店舗数は減少している。ただし、大阪市の西成区には7店舗を残しており、地域一番店の地位は維持しているとみられる。

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