オーケーの関西進出で、激化する“格安スーパー大戦争” 台頭する「日本版コストコ」と、主導権争いの行方長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/7 ページ)

» 2025年12月22日 17時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

安さが特徴のオーケー

 オーケーの最大の特徴は「毎日が特売日」を徹底している点にある。1キロメートル圏内にある競合店を調査し、同一の商品がより安く販売されていれば、「競合店に対抗して値下げしました」と記したPOPを掲示し、同価格にまで値下げする。ただし、この価格が適用されるのは、酒類を除く食料品の3%相当が割引となる「オーケークラブ」の会員に限られる(200円で入会可)。

西宮北口店、店内イメージ(出所:リリース、以下同)

 また、「オネスト(正直)カード」と呼ばれる独自のPOPも特徴的だ。例えば、ホウレンソウの価格が高騰している際には、価格が安定している小松菜の購入を勧めるなど、商品の状況を率直に伝え、消費者目線での選択を促している。

オネスト(正直)カード

 さらに2024年には、冷凍食品やアイス、総菜原料などを扱う冷凍品の物流センターを整備し、自社の店舗物流網を強化。常温品と同様に、冷凍分野でもローコスト運営を徹底できる体制を整えた。

 物価高が続く中、安さを武器に攻勢を強めるオーケー。ただ、関西進出にあたり、関西スーパーのノウハウを活用できなかった点は誤算だった。しかし、総菜の味付けを関西人好みの薄味に調整したり、鉄板で店内調理する「粉もん」の総菜を導入したりと、自力で関西市場に順応するための工夫を重ねてきた。

 そうした取り組みを重ね、2024年11月に関西1号店の高井田店をオープン。開店当日は午前6時前から約300人の行列ができるなど、大きな反響を呼んだ。

 売場面積約2500平方メートルを誇る大型店である高井田店の開店を機に、2025年1月には兵庫県西宮市、同年9月には尼崎市にも新店舗を開店。その後も出店は順調に進み、関西の店舗数は6店舗にまで拡大している。2026年には、大阪府内でさらに8店舗を出店する計画だ。

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