オーケーが関西市場の攻略を進める中、同社の地盤である首都圏には、地方発のスーパーが相次いで参入している。
トライアルHDは、買収した西友との協業による「トライアル西友」1号店として、11月28日に東京都小平市に花小金井店をオープンした。既存の西友店舗を改装し、トライアルが強みとするDX対応のセルフレジ機能付き買物カートなどを導入している。これに先立ち、福岡で展開していた小型業態「トライアルGO」の関東1号店となる西荻窪駅北店を、11月7日に開業。関東での店舗数はすでに4店舗にまで増えている。
バローもまた、11月21日に横浜市で関東1号店となる横浜下永谷店をオープンした。この店舗は旗艦店の位置付けで、バックヤードを含めた売場面積は1000坪を超える大型店だ。特に水産物の対面販売が人気で、休日は周辺道路で渋滞が発生するほどのにぎわいを見せている。
長野県小諸市発祥で、県内に37店舗を展開する「ツルヤ」は、11月28日、群馬県内に6店舗目となる明和店をオープンした。コストコに隣接し、利根川を渡れば埼玉県という立地を生かし、埼玉県内からの集客も視野に入れる。契約農家から直送される青果や、店内製造のパン・総菜といったデリカ部門、高品質なプライベートブランド商品が支持を集めている。
さらにラ・ムーも、2026年春には首都圏進出1号店となる甲府徳行店を山梨県甲府市に出店する予定だ。この店舗で勢いがつけば、さらに東京方面へと店舗網を広げ、関東平野へ進出する可能性もある。
関西で火が付き、関東・首都圏へと飛び火したスーパーの大戦争。日本の2大都市圏を舞台に、激しい陣取り合戦が繰り広げられている。オーケーの一人勝ちかと思われた市場に、個性豊かなライバルが次々と参入し、商戦は一気にヒートアップした。
生活者にとっては、より良い商品をより手頃な価格で手に入れられる、選択肢が豊富な「買物天国」が形成されるのであれば、こうした競争はむしろ歓迎なのかもしれない。今後もスーパーの出店争いから、目が離せなそうだ。
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
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