この記事は、『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』(橋本大也著、かんき出版)に掲載された内容に、かんき出版による加筆と、ITmedia ビジネスオンラインによる編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
ChatGPTやCopilotなどに指示を出しても、なかなか精度の高い答えを出してくれない……。そんな人は、指示出し(プロンプト)にもう少し工夫が必要かもしれません。
ChatGPTへの指示を工夫することをプロンプト・エンジニアリングと言います。
生成AIの世界は進化が速く、効果的なプロンプト・エンジニアリングも日々、変化しています。将来的にはChatGPTは、アプリケーションに埋め込まれて、ユーザーがプロンプトを書かなくても、環境からユーザーの意図を読み取って、自動的にほしい結果を出力するようになっていくでしょう。
しかし、当面は人間が効果的なプロンプトを書く必要があります。
生成AIを自由自在に操るためのプロンプトの書き方を、プロンプト・エンジニアリングに詳しい橋本大也氏が解説します。
「このデータを分析してデータを美しいグラフにして分析に基づく提案をWordファイルで生成しなさい」のような複雑なプロンプトは、「データを分析して」「分析のグラフを作成して」「グラフを美しくして」「分析に基づいて提案を書いて」「この提案をWordファイルにして」というシンプルなタスクの複数回のプロンプトに分割したほうが賢いです。
複雑なプロンプトは、シンプルなプロンプトと比較して結果の確実性が低くなります。最初のデータの分析タスクが間違っていたら、グラフもおかしくなり、提案もおかしくなります。
各タスクの精度が70%だとします。10回実行すると7回完璧な答えがもらえるプロンプトです。この3つのタスクを実行すると70%×70%×70%で、34%という精度に落ちてしまうのです。
シンプルなタスクを実行させて完璧な100%の回答をもらったら、そのデータをもとにして次のシンプルなプロンプトにつないでいく。100%は何回かけ算しても100%です。それに複雑なプロンプトはどこが悪かったのか検証がしにくいのです。シンプルなプロンプトは修正が容易です。
はじめてやらせる作業では、シンプルで確実なプロンプトのパイプラインを作ることを心がけましょう。
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