佃: なぜ、若者の間でお茶割りが広がっているのか。調査したところ、3つの理由が浮かんできました。1つめの理由は、アルコール度数が高くないこと、無炭酸であること。
2010年前後に、高アルコールのいわゆる”ストロング系”がヒットしました。缶チューハイの一般的なアルコール度数は5〜7%なのに対し、ストロング系は7〜9%ほどで強い。
土肥: 安くて、早く酔えて、コスパがよくて。こうした理由で、人気に火がつきました。ただ、消費者の健康志向などもあって、ここ数年、各社はそれほどチカラを入れなくなりました。
佃: ですね。調査したところ「高アルコールが苦手」「炭酸がないほうがいい」といった声も多く。「2〜3杯目は刺激の少ない飲み物がいい」ということで、飲食店でお茶系のチューハイを注文する人が多いようです。
2つめの理由は、食事に合うこと。多くの人は食事と一緒にアルコールを飲んでいるわけですが、「お茶系なので食事に合う」といった声が多い。昔のように、バーやスナックに行く若者が減っていることもあってか、「食事はきちんと味わいたい」「その料理とうまくマッチしたものを飲みたい」といった人が増えていて、そうした層とうまくマッチしているようです。
3つめの理由は、SNSでの発信が増えたこと。コンビニで売れている店舗を見ると、若者が多く集まっているところが多い。お茶割りを飲んでいることをXでポストしたり、飲んでいるシーンを動画でアップしたり。それを目にした若者は「ちょっと飲んでみようか」といった循環が生まれているようですね。
土肥: 売り上げのランキングを見ると、下北沢の店舗が1位でした。下北沢にはライブハウスが多く、若者もたくさんいる。また、渋谷や新宿のようにコンビニが密集していないこともあって、下北沢の店舗で購入する人が多いのかもしれませんね。
あと、気になったのは、5位に大阪の難波がランクインしていること。発売当初、名古屋から西の売り上げは苦戦していた……という話でしたが、変化が出てきたとか?
佃: このお店は、難波・アメリカ村の三角公園の近くにあるんですよね。周辺では、若者がたくさん歩いていることもあって、売り上げにつながったと見ています。あと、先ほど申し上げたように、SNSの影響を受けて、関西に住む若者の間でも、お茶割りの文化がじわじわ広がりつつあるようですね。
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