日本で応援広告が広まりにくかった背景には、権利処理の難しさがある。韓国では、空港やイベントなどでファンがアイドルの姿を撮影する文化があり、ファンによる画像の流通量が多く、広告素材としても機能しやすかったそうだ。
一方、日本では芸能人などの写真を使用する場合は必ず許可が必要で、個人ファンが広告を出すハードルは高かった。こうした課題に対し、jeki応援広告事務局が権利処理を代行することで、日本でも応援広告を出しやすい環境を整えた。
同事務局では、芸能事務所などとあらかじめ連携した応援広告も手掛けている。例えばVTuberグループ「にじさんじ」では、事務所側が「広告を掲出するならjeki応援広告事務局へ連絡を」とファンに呼び掛けているという。
VTuberのようにイラストで表現される“推し”には、ファンが自分でイラストを描いて楽しむ「二次創作」の文化が根付いている。応援広告でもファンが描いたイラストが使われる場合が多いが、二次創作はあくまでファン個人の創作物なため公式イメージと異なるケースもある。
このため、事務所とjeki応援広告事務局が事前に連携し、広告に使用するデザインを確認できる仕組みを整えた。ファンが安心して広告を出せるだけでなく、タレントのイメージ管理の観点でもメリットがあるという。
同社は今後、スポーツ領域への展開を強化する方針だ。既に男子バレーボールチーム「サントリーサンバーズ大阪」や「大阪ブルテオン」などの公認を得て、会場内サイネージへの掲載などを実施。イベント会場周辺にファンのメッセージを掲出する「のぼり」といった新たな装飾メニューも開発した。
バレーボールファンは20〜40代の女性が中心で、アイドルを応援するように選手を応援する人も多く親和性が高いそうだ。河原氏は「地域全体の盛り上げにもつなげていきたい」と意気込む。
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