新卒40万円、中堅はいくら? 初任給引き上げが突きつける課題(4/5 ページ)

» 2026年01月20日 06時00分 公開

中小企業が直面する採用力の格差

 一方で、大企業の賃上げラッシュを前に、資金力に限りがある中小企業は、苦しい立場に置かれている。産労総合研究所の調べでは、従業員1000人以上の企業の初任給平均が25万9285円(前年比6.52%増)であるのに対し、299人以下の企業は23万1657円(同4.63%増)と、格差がはっきりしている。

 給与だけで見ると、中小企業の勝ち目は薄い。だからこそ、今後は「金銭面以外の価値」をいかに提示できるかがカギとなる。

 中小企業経営者への調査(CRAYONZ調べ)によると、人材流出を防ぐための施策として、「正当な人事評価制度の構築」(46.1%)や「良好な組織風土づくり」(41.8%)を挙げる声が多い。

photo (CRAYONZ「中小企業における賃上げ格差と人材流出」に関する調査より引用)

 大手のような一律の引き上げが難しくても、入社後数年でリーダーの立場を経験できることや、柔軟な働き方を実現できるなど、「成長のチャンスや自由度」を明確にする。もしくは、納得感のある評価制度を整えることなどが、報酬面以外を意識する層を引きつけることにつながりそうだ。

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