SNSでオモチャ化する「謝罪会見」 プルデンシャルは何を読み違えたのか(2/4 ページ)

» 2026年02月09日 07時30分 公開
[城戸譲ITmedia]

プレデンシャルの謝罪会見、何がオモチャにされたのか

 オモチャにされる会見は“イジリがいのある要素”を持っている。プルデンシャルの例で言えば、まるでそのまま営業に出るかのような、ヨソ行きの格好だったことが、大きな構成要素となった。

なぜ、SNSで謝罪会見はオモチャ化されるのか?(画像:ゲッティイメージズより)

 こうした「分かりやすい異変」をフックに、謝罪会見がエンタメとして消費される例は、SNS普及以前から存在していた。

 例えば、2007年に起きた高級料亭「船場吉兆」による食品偽装疑惑では、取材陣への回答内容を小声で指示する「ささやき女将(おかみ)」が話題となった。2000年の雪印集団食中毒事件で、当時の社長が「私は寝てないんだ」と発したシーンも、いまなお掘り返されている。

 ここ数年でも、中古車大手ビッグモーターの保険金不正請求問題(2023年)での「ゴルフを愛する人への冒瀆(ぼうとく)」発言や、知床遊覧船事故(2022年)の「赤いネクタイで土下座」、セブン-イレブン系列の決済サービス「7pay(セブンペイ)」の不正アクセス(2019年)をめぐる「経営トップが(セキュリティー上重要であるはずの)“2段階認証”を知らなかった件」などが、オモシロ枠として扱われてきた。

 これらの共通点としては、「状況の無理解」や「パワーワード」が視聴者に違和感を与え、それをそのままSNSに拡散できる“実況性”を備えている点が挙げられる。

 また、フジテレビの10時間半会見のように、報道陣の質問でカオス化するパターンもある。いずれにせよ、会見がグダつくことで、視聴者の目的は「真相を追究したい」から「スカッとしたい」へと変わり、オモチャ化が加速していくのだ。

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