「うちは後発ではない」  イオンのリカバリーウェア、5年で100倍の販売狙う(2/2 ページ)

» 2026年02月18日 14時27分 公開
[岡安太志ITmedia]
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市場拡大の背景と勝機

 リカバリーウェアに注力する背景として、物価高による生活防衛意識の高まりがある一方で「本当に必要なもの」には付加価値を求める消費傾向があるという。

 リカバリーウェアは2025年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、社会的な注目度も高まっている。イオンはこれを「ふだん着の延長」と位置付け、ファミリー層への浸透を図る考えである。

 全国約600店舗という国内最大級の実店舗網も強みだ。血流スコープを用いた体験型マーケティングを展開し、顧客自身が血流の変化を視覚的に確認できる「見える化」によって、機能への納得感を高める。

「後発ではない」先行者の自負

 近年はワークマンなどの競合が相次いで参入しているが、イオンリテールの小田嶋淳子執行役員は「後発だとは考えていない」と語る。

イオンリテール 小田嶋淳子執行役員

 イオンは2018年からセリアント素材の商品化に取り組んできた。約8年にわたり知見を蓄積してきたという。

 「長年のノウハウを基に医療機器としてのエビデンスを整え、満を持して進化させたのが『EX セリアント』である」と小田嶋氏は強調する。

 インナーからルームウェアまで「24時間、身体を整える」というトータル提案と、医療機器としての信頼性。これらを武器に、2030年に1700億円規模へ成長すると見込まれるリカバリーウェア市場で、圧倒的なシェア獲得を狙う構えだ。

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