2024年度、国内の化粧品市場は2兆5800億円に達した。2025年度は2兆6500億円と予測されており、年々右肩上がりで成長している巨大市場といえる。そのうち約5割をスキンケア分野が占めている(参照:矢野経済研究所「化粧品市場に関する調査(2025年)」)。
日本の夏は「高温多湿」だが、冬は「砂漠並みに乾燥する」といわれる。そこで寒くなると小売店の店頭には保湿クリームが並ぶ。その中で圧倒的な存在感を示すのが「ニベア」(NIVEA)だ。
ニベアはドイツ発祥のブランドで、日本での発売は1968年にさかのぼる(1971年にドイツ・バイヤスドルフ社と花王の合弁会社としてニベア花王を設立)。それ以来、半世紀以上にわたり日本の消費者に親しまれてきた。
特に青い缶に入った「ニベアクリーム」は、誰もが使ったことがあるほど認知度があり、通称“青缶”として親しまれている。
競争が激しい化粧品の世界で、なぜ、ニベアの人気は続くのか。ブランドの横顔と課題について、ニベア花王の小柴佳介氏(ビジネスユニット1 マーケティンググループ ブランドマネジャー)に聞いた。
「ニベアブランドの売り上げは順調です。2025年も前年比106%と大きく伸長しました。ブランドの中心となるのは『ニベアクリーム』で、約130億円のオールパーパス市場でのシェアは29.6%です(※)。2位の商品は12〜13%ですので、ニベアクリームが大きく引き離す結果となっています」(小柴氏、以下発言は同氏)
(※)ニベア花王ではスキンケアクリーム市場のうち、ハンドクリームや医薬品などを除いた市場をオールパーパスクリームと定めている。シェアはインテージSRI+調べ。
最近のブランド状況を説明しながら、小柴氏はさらにこう続ける。
「また、オールパーパス市場でニベアが参入している7カテゴリーのうち4カテゴリーでシェアNo.1を獲得しており、市場でも大きな影響力を持つブランドに成長しています」
トップシェアを逃している3領域は「日焼け止め」「ボディウォッシュ」「フェイスクレンジング」だ。
親会社の花王が家庭品から化粧品、化学品まで幅広い事業で商品展開するのに対して、ニベア花王の事業は化粧品の肌回りだ。根底に流れるブランド哲学は「肌へのいたわり」で、現在は「あなたの毎日を、スキンケアの力で輝かせたい」をテーマとして掲げている。
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