イオンやオーケーとどう戦う? トライアルが西友統合で仕掛ける次の一手長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)

» 2026年03月05日 15時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。


 福岡を拠点にディスカウントスーパー「トライアル」を全国展開するトライアルホールディングス(以下、トライアルHD)。その名が一気に広く知れ渡ったのは、2025年7月に2つの海外投資ファンドから西友の全株式を取得し、完全子会社化してからだ。

 新興スーパーが、かつてセゾングループの中核を担った名門を傘下に収めたことで、大きな注目を集めた。

トライアルと西友が合体した新業態「トライアル西友」が都内にオープン(筆者撮影)

 トライアルHDと西友の両社の統合により、売上高は合計で1兆円以上となる大流通企業が誕生した。

 トライアルHDの傘下入りから間もない西友だが、すでに大きな改革が動き始めている。

 1つ目は、福岡県で実験的に展開してきた小型スーパー「トライアルGO」の首都圏進出だ。2025年11月7日、首都圏1号店として西荻窪駅北店をオープンした。その特徴は、近隣の西友店舗を倉庫代わりに活用している点にある。バックヤード面積を抑えた分、売り場面積を広げることができ、売り上げの向上につなげている。

都内にオープンした、小型スーパー「トライアルGO」(筆者撮影)

 もう1つは、トライアルと西友を融合させたハイブリッド型の新業態「トライアル西友」の開発だ。2025年11月28日、東京に1号店となる花小金井店を開業した。既存の西友店舗を改装し、トライアルHDの強みであるセルフレジ機能付きの買い物カート「スキップカート」を導入するなど、DXを強化している。

 トライアルHDによる西友買収の効果はどれほどなのか。イオンなどのライバル企業の動向も踏まえ、比較・検証していきたい。

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