こうしてトライアルHDと各社の店舗や商品展開を比べてみると、イオンのトップバリュは3つのラインを展開しているものの、消費者からはそれぞれ別の方向性があると認識されにくいのが難点だろう。オーケーは立地により柔軟な商品展開を行っており、ライフは健康志向の強い顧客をがっちりとつかんでいる。
一方で、トライアルと西友の統合により、徹底的な安さを追求するトライアルのPBと、激安ではないものの品質と価格のバランスを重視する西友のPBが共存している。質の異なる2種類のPBを展開することで、幅広い顧客層を取り込む戦略を採用していることが見て取れる。
PBの展開に加え、ITを駆使した買い物カートや顔認証決済システム、デジタルサイネージなどの積極的な導入を進めているトライアルHD。トライアルと西友という質的に異なる2種類の安さを共存させながら、ライバルが台頭する市場で新たな消費者を呼び込むことができるのか。トライアルGOとトライアル西友の今後の展開から、目が離せなそうだ。
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
都内に進出「トライアルGO」は「まいばすけっと」の牙城を崩せるのか 実店舗を訪問して分かった「強み」
トライアルGO、都内初出店 コンビニではない“真の競争相手”とはCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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