小学館のコミック配信アプリ「マンガワン」が炎上している。かつて性的不祥事により連載中止となった原作者が、別名義で新連載を始めていたことが判明し、SNS上では倫理観を問う投稿が絶えない。経緯をなぞってみると、小学館側とネットユーザーの「受け止め」にギャップが見えてきた。
問題視されているのは、漫画家の山本章一氏をめぐる事案だ。同氏は2015年にマンガワンなどで連載開始した『堕天作戦』を担当していたが、2020年に体調不良などを理由に休載。その後2022年に掲載終了となった。
しかし、連載中止の本当の理由は、山本氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の容疑で逮捕、略式起訴されて、罰金刑を受けたことだった。
2026年2月、とある性的事案をめぐり、札幌地裁が50代の男性に対して、賠償を命じる判決を出したことから、その人物が山本氏ではないかとの指摘が相次いだ。最終的に、小学館は『堕天作戦』連載中止の理由を罰金刑にあると認めた上で、「一路一」の別名義で『常人仮面』を連載していた原作者と同一人物であると発表した。
『常人仮面』は、『堕天作戦』掲載終了から、わずか2カ月後に開始した連載だった。あまりに短期間での再登板、かつ読者に“本当の理由”を伝えなかったとあって、SNS上では批判が相次いでいる。
加えて、2020年に強制わいせつ容疑で逮捕・起訴され、その後に有罪判決(執行猶予付き)を受けたマツキタツヤ氏(集英社の「週刊少年ジャンプ」で『アクタージュ act-age』を連載していたが、逮捕により打ち切り)についても、マンガワンで別名義(八ツ波樹)による『星霜の心理士』を連載していたとして、更新を一時停止すると発表した。
これらの相次ぐ不祥事により、漫画家がマンガワンでの配信から撤退すると表明したり、「小学館漫画賞」の贈呈式が延期されたりなど、波紋が広がっている。SNS上でも手厳しい意見が大勢を占めている。
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