三井住友トラストクラブは2025年10月、グループ会社の三井住友トラスト・カードと統合した。
五十嵐社長は「統合によって会員基盤が大きく広がった。これまで培ってきた伝統や格式を大切にしながらも、新たな成長に向けた挑戦を進めていく」と方針を話す。
2026年度は24種の新サービス投入に加え、5月にはホテルニューオータニとの提携プレミアムカードの発行も予定している。無料宿泊や客室のアップグレードといったサービスを付帯し、ラグジュアリーホテルとの連携による体験価値の強化を図る。
さらに2026年度中のリリースを目指し、新カードの開発も進めているという。
同社はカード事業以外の領域でも、新たなサービス創出に取り組んでいる。
2024年には、経営戦略部門の配下に「特定の事業目標に縛られず、自由にイノベーションを企画・推進する」ことをミッションとした専任チームを設置。社内外の知見を集めて新規事業の検討を進めている。
すでに、リユース大手のコメ兵と連携した、リユース商品の会員向け取次サービスなどを開始しており、2026年度中にグルメ関連の新インフラサービスや暗号資産関連サービスなどの発表も予定している。
これらの取り組みを支えている同社の強みとして、五十嵐社長が強調するのが「人的サービス」の質だ。
ダイナースクラブではコンシェルジュサービスに加え、営業担当者が会員の嗜好やライフスタイルを理解し、最適なサービスや体験を提案する体制を重視している。
「単なる豪華な特典の競争ではなく、会員一人一人に寄り添う人的サービスこそが差別化につながる」と五十嵐社長は話す。
カード事業の枠にとらわれないサービス拡張を進めながら、同社は富裕層向けビジネスの新たな可能性を探っている。
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