転売対策としてスズキは1月末から2月末までの間、店頭だけの受注、抽選式を導入した。重複申込を無効とし、対策を強化している。この3月以降は通常の受注生産を再開しているが、そもそもの供給数が増えない限り、中古車の価格が高い状況が続くだろう。
ノマドの納品は最短でも半年以上、最長で4年待ちになるという憶測が出ている。同様の事例として、トヨタのランドクルーザーも一部グレードで2年待ちとなった。スズキの場合は需要を読み違えた結果である。だが、そもそも車両価格が安すぎるため、注文が殺到したといえる。
国内の自動車販売台数は減少傾向にあるため、国内向けの生産を増やすのは難しい。だが、根強い人気のあるプレミアムカーは値上げすべきである。ノマドもスズキ車の中では高価格帯であり、安さや簡単な移動手段としてスズキ車を選ぶメインの客層とは異なる。納品まで長時間を要するのは消費者に不満を抱かせるだけでなく、転売ヤーの参入を促し、ブランドイメージの毀損(きそん)にもつながってしまうだろう。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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