ハンバーガー店の市場規模が拡大している。帝国データバンクが調査を実施したところ、2025年度の同市場規模は約1兆300億円に達する見込みだ。2024年度(1兆161億円)から約2%増加し、過去最高を更新するとみられる。
店舗数は主なバーガーチェーン10社の合計で5300店となり、前年から1.6%増加した。マクドナルドやモスバーガーに加え、近年急速に店舗を拡大するバーガーキングの台頭も背景に、店舗数は増加傾向で推移している。
2024〜2025年度のハンバーガー店市場は、原材料費・物流費・人件費の上昇という三重苦に直面し、値上げを余儀なくされた。こうした中、バーガー業態ではマクドナルドのような利便性を求める層と、モスバーガーやバーガーキング、グルメバーガー店のように品質や体験を求める層の二極化が進んだ。
利便性の面では、マクドナルドのモバイルオーダーに追随し、主要各社がアプリによる販促を強化。ピークタイムの販売機会ロス低減、クーポンの配布などによる固定客の囲い込みが進む。
また、ブランド牛やこだわりの野菜などを使用した高級ハンバーガーの登場により、ハンバーガーが付加価値の高い嗜好(しこう)品としての外食に進化したことが、市場拡大の原動力となった。特に観光地に立地する中小バーガーチェーンではラーメン業態と同様に、ヴィーガン対応や代替肉の活用、和牛バーガーといった日本独自のメニューの認知度が高まり、訪日観光客向けの注文が増加したことで業績を伸ばす例もあった。
2026年度も市場の大部分を占有するマクドナルドに対し、特徴的な販売戦略で顧客獲得を狙うバーガーキングやドムドムハンバーガー、新業態への転換で再起を図るゼッテリアなどのバーガーチェーンに加え、高価格帯など特化型メニューで訪日客の需要をつかむグルメバーガー店と、選択肢の広がりによる市場の活性化が予想される。
帝国データバンクは「人件費や光熱費、原材料費の高まりなどコスト高への対応が課題となるものの、バーガー人気が一過性のブームで終わることなく、日本の食文化を支えるコンテンツへと飛躍できるか期待がかかる」とコメントした。
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