コロナ禍で落ち込んだ質屋の業績が、回復基調にある。東京商工リサーチが保有する企業データベースによると、質店を展開する企業は3期連続で増収増益となった。
主に質店を展開する企業42社の売り上げ合計を見ると、コロナ禍の影響を受けた2021年度は、前年度比1.9%減の140億7100万円まで落ち込んだ。外出自粛などにより、来店客数が減少したことが背景にあるとみられる。
その後、経済活動が再開に向かう中で、貴金属価格の上昇やブランド品の取り扱いが増加。2024年度の売上高は179億1100万円と同5.4%増の大幅な増加となった。利益も同30.4%増の10億5500万円となり、3年連続の増収増益となっている。
東京商工リサーチは「金や銀などの貴金属価格が高騰する一方、物価高による生活資金の一時的な不足など、さまざまな顧客ニーズが活況を支えているのでは」と指摘する。
一方、質屋を手掛ける事業者数は年々減少している。警察庁の営業許可状況によると、2003年では4119件あった質屋は、2016年では3000件を下回り、2024年になると2428件まで減少した。
東京商工リサーチは質屋の減少について「買取業者やリサイクルショップの成長に加え、経営者の高齢化や業態変更の影響がある」と分析している。
調査は東京商工リサーチの企業データベース440万社から、5期連続で売り上げと最終利益が比較できる質店42社を抽出し、分析した。
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