山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
商店街やショッピングモール内で「カプセルトイ専門店」の出店が相次いでいる。一角にはカプセルトイの筐体(きょうたい)がずらりと並び、来店客はランダムで出てくる景品の購入に興じている。景品のターゲットはさまざまで、写真撮影コーナーもあり、推し活の場にもなっている。大手小売業もカプセルトイ専門店に参入し、ゲームセンター業界もカプセルトイを頼るようになった。新たに現れた業態の特徴と人気の理由を探っていく。
カプセルトイは米国で普及した、アメやガムの自動販売機が原型とされる。その後、小型の玩具なども景品になり、日本には1960年代に持ち込まれた。各地の小売店や遊園地などで普及し、ウルトラマンなど人気作品の景品が増えたことで子どもたちに親しまれていく。
昨今のブームが「第5次」と称されるように、カプセルトイはこれまで何度も社会現象を起こしてきた。例えば、第1次ブームでは1983年の「キン肉マン消しゴム(通称:キン消し)」が火付け役となり、1990年代半ばの第2次ブームではカラフルなフィギュアがヒットした。2012年の第3次ブームでは「コップのフチコさん」がヒット。コロナ禍以前の第4次ブームではインバウンド人気がけん引したとされる。
これまでのブームは特定のIP・商品が対象であり、既存の設置店に人気の景品が現れたに過ぎない。現在のブームは「専門店」が増加しており、特定のIPに頼っていないのが特徴だ。チェーン店も増加している。消費者が目当ての景品を求め、専門店を訪れるようになっている。
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