「あの件どうなった?」と言われたら負け――「自分から動け」と上司に言われないための簡単なコツ「キレイごとナシ」のマネジメント論(4/4 ページ)

» 2026年03月30日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
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ゲーム感覚で「先手」を取る3つの方法

 では、具体的にどうすれば先手を打てるようになるのか。新入社員にぜひ実践してほしいポイントを3つ挙げる。

依頼されたら、24時間以内に最初の一手を打つ

 完成させなくていい。「着手した」という事実をつくることが大事だ。メールの下書きを作る。資料の骨子を書く。関係者にひと言連絡を入れる。どんな小さなアクションでもいい。最初の一手を打つことで、心理的なハードルが一気に下がる。ゼロからイチにするのが最も難しい。だからこそ、最初の一歩を早く踏み出すのだ。

報告は聞かれる前にする

 上司やお客様から「どうなった?」と聞かれたら負け。そう決めてしまおう。進捗がなくても構わない。「現在、〜〜の段階です」とひと言伝えるだけで、相手の安心感は全く違ってくる。自分から報告する習慣をつけるだけで、信頼は着実に積み上がっていく。

完成度よりもスピードを優先する

 最初から100点を目指すと、手が止まりやすい。60点でもいいからまず出す。フィードバックをもらって修正するほうが、結果的に完成度は高くなる。完璧主義は先送りの温床である。まず動くこと。それが何より大事なのだ。

 この3つをゲームのルールだと思って実践してみてほしい。「今日は聞かれる前に報告できたから1ポイント」「24時間以内に着手できたから1ポイント」。そんなふうにスコアをつけていくと、仕事が少しだけ楽しくなる。

 ゲームに勝つコツは、とにかく先に動くこと。後手に回った瞬間にゲームオーバー。そう思うだけで、体が自然と動き出すはずだ。

先手必勝の「勝」は、自分に勝つということ

 先手必勝というと、誰かとの競争に勝つイメージがあるかもしれない。だが、ビジネスにおける先手必勝の本質は、他人に勝つことではない。自分に勝つことである。

 先送りしたくなる自分に勝つ。面倒くさいと感じる自分に勝つ。「まだいいか」とささやく内なる声に勝つ。それが先手必勝の真の意味だ。

 先回りして動けば、仕事は気持ちよく進む。周囲からの信頼も得られる。何より、自分自身が前向きでいられる。同じ仕事をするなら、気持ちよくやったほうがいい。先手を打つだけで、仕事の景色はまるで変わるのだ。

 これから社会に出る皆さんに、この四文字熟語を贈りたい。先手必勝。たった四文字だが、社会人としての土台になるはずだ。

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