千里中央(大阪府豊中市)の中心部近くにある「千里阪急ホテル」が、老朽化などに伴い3月末で営業を終了した。大阪万博が開催された昭和45年に開業して56年。遠方からの宿泊利用だけでなく地域住民の社交場としても親しまれてきた。営業終了後は建物が解体され、跡地は隣接の千里セルシー跡の商業施設などと一体的に再整備が行われる。
千里阪急ホテルは昭和45年、万博に合わせた千里中央の開発の中で開業。オレンジ色の大屋根、白い壁などヨーロッパスタイルの外観が特徴で、当時は珍しいプールを備えたことなどで注目を集めた。
万博開催中は世界各国からの来賓たちが宿泊。万博後は、51年に完成した東館に「緑が見える結婚式場」をコンセプトにした庭つき宴会場を設けたり、平成に入って独立型チャペル2棟を建築したりするなど、結婚式場としての需要にも応えた。昭和59年の新館(現西館)完成後は客室数203室に。夏に開設されるプールサイドのビアガーデンなども人気を集めた。昨年には55周年を迎え、記念のイベントが開かれた。
営業終了を前にホテルのロビーなどで開かれたフィナーレイベントではホテルの年表の展示などがあり、メッセージボードの展示では「ここで結婚式を挙げました。ありがとうございました」「小さいときから家族の食事で数えきれないくらい利用しました」「大好きな場所でした。56年間、良い思い出をありがとう」などと利用者から感謝のメッセージが寄せられた。
運営する阪急阪神ホテルズ(大阪市北区)は「開業以来56年の長きにわたり、さまざまなシーンで多くのお客さまにご愛顧いただきありがとうございました」とコメントしている。
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