祇園に「1泊300万円の部屋」 泊まる人は何をしているのか 帝国ホテルの総支配人に聞いたインタビュー劇場(不定期公演)(1/5 ページ)

» 2026年03月15日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 「1泊300万円のホテルの部屋」と聞くと、どんな光景を思い浮かべるだろうか。

 広さ128平方メートルの客室に、65平方メートルのテラス。そこから見えるのは、瓦屋根が連なる街並みと、山々の稜線。夜になれば、店先の赤い提灯が灯る――。

 そんな客室が、京都の祇園に登場した。2026年3月に開業した「帝国ホテル 京都」の最高級スイートである。宿泊料金は、1泊300万円(税サ込、宿泊税別、時期によって料金は変動)もするので、「オレの年収だと、2泊しか泊まれないよ」「はいはい、富裕層が泊まるところね。庶民には関係ねーや」などと思われたかもしれない。

2026年3月、「帝国ホテル 京都」がオープン(出典:帝国ホテル)
弥栄会館(出典:八坂女紅場学園)

 最高級の客室だけでなく、その下のカテゴリーもちょっと刺激的な価格である。ワンランク下の客室は1泊62万2400円から、さらにその下は31万6300円から。客室単価は、同社が運営する4つの施設(東京、大阪、上高地、京都)の中で、最も高いのだ。

 価格を高めに設定している理由の一つが、立地だ。ホテルがあるのは、祇園の象徴ともいえる歴史的建造物の中。もともとは、1936年に完成した劇場「弥栄(やさか)会館」で、芸妓(げいこ)組合やお茶屋組合が資金を出し合い、祇園の文化拠点として建てられた。

 春の風物詩「都をどり」が披露される祇園甲部歌舞練場(以下、歌舞練場)の敷地内にあり、長年、京都の人に親しまれてきた建物である。今回、この歴史的建築を保存・改修し、ホテルとしてよみがえらせたのだ。

 それにしても、1泊300万円の客室の中は、どうなっているのか。どんな人が泊まって、どんな1日を過ごしているのか。帝国ホテル 京都で、総支配人を務める坂田玲子さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR