土肥: 1泊300万円クラスのホテルに泊まったことがないので、どんなサービスを受けられるのか、ちょっと想像ができません(笑)。どういった声が多いのでしょうか?
坂田: ホテルなので、さまざまなことに対応しています。「フルーツを食べたい」「シャンパンを飲みたい」という声があれば、それを用意する。「旅行の手配をしてほしい」というリクエストがあれば、それにも対応する。
宿泊されるお客さまは、どんな趣味嗜好(しこう)なのか。滞在前からうかがって、宿泊時には対応できるように、サービスを提供しています。
土肥: 「帝国ホテル 東京」の最高級のスイートは、1泊100万〜200万円ほどですよね。そうした客室に泊まる人からは、どんな要望があるのでしょうか?
坂田: スイートに泊まられているからといって、特別なことを要求されるケースは少ないんですよね。なにか特別なことを求めるのではなく、「不自由なく過ごしたい」という気持ちが強く、普段と同じように過ごしたいという声が多いですね。
外国人のお客さまの場合、「自分の国の料理を食べたい」という声があり、そのためには「こういった食材を使ってほしい」という声があります。また、宗教的な理由で「こういった食材は避けてほしい」といったリクエストもありますね。
土肥: 「帝国ホテル 京都」で、すでに最高級のスイートに泊まられた方もいますよね。京都を観光すれば時間がかかってしまうので、ホテルでの滞在が短くなる。庶民からすると、外を歩き回るのはなんとなくもったいないと感じてしまうのですが(笑)、どういった1日を過ごす人が多いのでしょうか?
坂田: 日本人の方が泊まられましたが、その方はホテルでゆっくりされていました。地下1階にプールがあるので、そこで泳がれたり、温浴施設で楽しまれたり、屋上のバーでコーヒーを飲まれたり。「ホテルのスタッフと話をしたい」ということで、少しお話もさせていただきました。
ホテルでゆっくり滞在される方もいますが、もちろん、外に行かれる方もいます。例えば、いまは「三月場所」が開かれているので、大阪まで足を運び、相撲を楽しまれた方もいました。
いずれにせよ、お客さまのご要望をうかがい、さまざまな提案をしていく。そして「300万円は安かったよ」と言ってもらえるように、努力していかなければいけません。
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