こうしたメタボ会議を根本から変える手段として注目されているのが、「ハドルミーティング」だ。
ハドルとは、アメリカンフットボールで選手たちが試合中にフィールド上で円陣を組み、次の作戦を確認する行為のことだ。短時間で集中的に情報を共有し、すぐにプレーに戻る。このスタイルをビジネスに取り入れたのがハドルミーティングである。
特徴は3つある。時間は10分から長くても30分以内であること。参加者は、今その問題に直接関係する少人数だけであること。そして、事前の会議室予約やスケジュール調整が不要であること。「今ちょっといいですか?」とその場で始められるのがハドルミーティングだ。
一般的な会議との違いは明確である。会議が「かしこまった場で深い議論をする場」だとすれば、ハドルミーティングは「ちょっとした相談や確認を、即座に行う場」だ。
リモートワークの普及も追い風になっている。オフィスにいなくても、オンラインツールを使えばその場でハドルを始められる。働き方改革で労働時間が制約されるなかで、ムダを省きつつ円滑なコミュニケーションを維持する手法として、世界中の企業が導入を進めている。
ハドルミーティングを導入した企業からは、具体的な成果が報告されている。
ある大手IT企業のエンジニアチームでは、システムの不具合修正にハドルミーティングを活用している。チャットで文字を打ち合うよりも、画面を共有しながら音声で会話するほうが圧倒的に早いという。
あるグローバル企業では、音声中心のハドルミーティングを導入したところ、社内のビデオ会議が約30%も減少した。カメラをオンにするプレッシャーがないため、上司の部屋をノックしてちょっと質問するような感覚で使えるのだ。
日本企業でも成果は出ている。ある大手メーカーでは、オフィス内にオープンなハドルスペースを多数設置したところ、会議室の予約率が4割減少した。社員の約70%が「すぐにミーティングができるようになった」と回答している。以前は打ち合わせをするために平均5日前に会議室を予約しなければならなかったというから、その変化は劇的だ。
共通しているのは「正式な会議」を減らしながらも、コミュニケーションの質は上がっているという点だ。
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