溜池交差点からほど近いアークヒルズ(東京都港区)。オフィスから住宅、文化施設まで複合させた民間初の再開発エリアは今年開業40周年を迎えた。計画当初は地元からの反対の声もあったが、新しい街の概念を作り上げ、東京都内などで約20年前から加速している民間大規模再開発のモデルとなっている。先駆者はいまなお、時代に合わせて街を育み続けている。
竣工(しゅんこう)は昭和61年。住み、働き、遊び、憩い、交流することを目指した新しい街として生まれた。オフィス棟のアーク森ビルには開業当初、ゴールドマン・サックスの日本オフィスなど外資系企業が多く入居し、国際金融都市の象徴となった。「スターバックスコーヒーアークヒルズ店」はオフィスビルに初出店した店舗だ。オフィスビルの足元に商業店舗や飲食店が軒を連ねる今では当たり前の風景を生み出した。
ANAインターコンチネンタルホテル東京とレジデンスに囲まれた中心部に広がるのはアーク・カラヤン広場。世界的指揮者の名を冠した950平方メートルの空間はヨーロッパのような雰囲気。「赤坂蚤(のみ)の市」やヒルズマルシェなどのイベントも定期的に開催され、人々が交流する。
広場に面したサントリーホールは客席がステージを360度囲むヴィンヤード型を世界初導入。「世界で最も美しい響きを持つホールの一つ」と音楽家から評される最高峰のホールだ。
屋上も含めた4つの庭園は当初、常緑樹中心だったが、落葉樹や四季の草花などに改植され、緑被率は開業時の約2倍の4割へと向上。多様な微生物が分布する土壌は里山林に近いことも確認されており、まさに都会のオアシスだ。
外周には約130本のソメイヨシノが植樹され、約700メートルの桜並木が春を彩る。開業時は幹の周長は平均28センチだったが、昨年153センチに成長。大振りの桜のトンネルは、閑静な環境と相まって幻想的な雰囲気を生み出し、上層階からは眼下の桜も楽しめる。
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