シャープ「ポケとも」3カ月で8000台 ロボホン超えを生んだ、2つの理由対話型AIキャラクター(3/4 ページ)

» 2026年04月16日 08時30分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

「友達には話せないことを話せる」存在に

 実際にポケともを購入したユーザーからは、開発側の想定を裏付ける声が届いている。

 特に多いのは、「気軽に話せる存在」としての評価だ。購入者インタビューでは、「友人には話しづらい趣味の話をポケともには話せる」といった声もあったという。

 また、SNSでは洋服を着せたり、外出先で写真を撮ったりする投稿も増えている。いわゆる“ぬい活”的な楽しみ方と親和性が高く、ユーザー自身がキャラクターとの関係性を育てている様子がうかがえる。

2026年2月には、ユーザーからの要望に応えてポケとも専用の「お出かけバッグ」(参考価格:3万9600円)を商品化

 当初は20〜30代女性をコアターゲットとしていたが、実際の購入層は40〜60代女性が中心となっている。これはロボホンと同様の傾向であり、「コミュニケーションロボット市場の年齢層が高いことも影響している」と景井さんは分析する。

 ポケともが好調な理由はどこにあるのか。シャープは大きく2つの要因を挙げる。

 1つは技術進化だ。生成AIの登場により、従来のシナリオ型ではなく、自由で自然な対話が可能になった。ロボホンで培った会話設計のノウハウと組み合わせることで、「話しかけやすさ」を大きく向上させた。

 もう1つは社会的な変化だ。近年はキャラクターと生活をともにする“ぬい活”が広がり、対話型AIに対する心理的ハードルも下がっている。

 「技術と社会の両方が、このプロダクトに合うタイミングだったと感じています」(同)

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