無力感は、怒りだけを生むのではない。放置すれば、モチベーションをも奪っていく。
「頑張っているのに、何をやってもうまくいかない」
この状態が続くと、人はやがて「どうせ頑張っても無駄だ」という感覚に陥る。これがモチベーションの低下だ。つまり、怒りとモチベーションの低下は、同じ根っこから来ている。どちらも「無力感」から生まれているのだ。
ここで重要な視点がある。モチベーションは「上げる」必要はない、ということ。「下げない」ことが大切だ。モチベーションが高い状態とは、テンションが高い興奮状態に近く、大切なのは、ニュートラルな「健康状態」を維持することだ。
目指すべきは(2)だ。(1)が興奮状態なら、(3)は精神的にまいっている可能性がある。
もちろん大切なのは興奮することでも、不調に陥ることでもない。「何をすればいいか」の筋道を示すことだ。
では、上司は具体的に何をすべきか? 答えはシンプルだ。目標達成の「正しい手順」を教えることだ。
手順が分かれば、人は動ける。動けば手応えが生まれる。手応えがあれば無力感は生まれない。無力感がなければ、怒りもモチベーション低下も起きにくい。この連鎖を逆向きに作ることが、上司の仕事だ。
それでは20年以上「絶対達成」をコンセプトにコンサルティング支援をしてきた経験から、正しい手順を伝えたい。それは以下の7ステップだ。
重要なのは、この順番を飛ばさないことだ。目標を立てたらすぐ計画を作ろうとする人は多い。しかしそれは手順の省略だ。
ギターの初心者に、コードの知識も、右手・左手の使い方も教えずに「練習しろ」と言っているようなものだ。当然、そんな状態なら、思ったように演奏ができず、腹が立つだろう。無力感を覚えるからだ。
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