常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。
企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。
ある大手メーカーの経理担当者(40代)は、長年担当してきた仕訳業務や月次報告の取りまとめが、AIの導入後わずか2カ月で自動化されてしまったことに驚いていた。
東京商工リサーチが2026年4月に発表した調査では、AI活用を推進する大企業の58%が今後5年以内に「配置転換」や「従業員数の抑制」を行う可能性があると回答している。その最初の標的となっているのが、間接部門(バックオフィス)だ。
今回は、AI時代に真っ先に削減の対象となる間接部門とはどこか? そして、それでも生き残るために何が必要か? について解説する。間接部門に身を置いている方は、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
そもそも、なぜ日本企業の間接部門はここまで人員が厚くなったのか。
根本的な原因は「目標管理」が「情報管理」にすり替わったことにある。
組織が目標を持ち、その達成に向けてリソースを配分する。これが本来の姿だ。しかし組織が大きくなるにつれて、
といった「情報管理の仕事」が肥大化していった。そしてその仕事を担うために、間接部門が膨張し続けたというわけだ。
結果として生まれたのが「確認」と「調整」だけを仕事とする層だ。部署間のスケジュール調整、書類の不備チェック、データの転記作業、社内規定の照会対応――。これらは「目標達成のためのリソース配分」には入っていない仕事だ。情報管理のために発生した仕事と言えよう。
AIが得意とするのは、まさにこの領域だ。データの照合と生成、ルールに基づいた処理、過去の事例の参照。これらは全て、生成AIが高速かつ正確にこなせる。忖度(そんたく)もないし、主観的な判断もしない。人間がやっていた「情報管理の仕事」が、AIに丸ごと代替される(それどころか、バイアスがかからないため、圧倒的に精度も高い)。だから、間接部門が真っ先に削減の対象になるのだ。
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