学生側の動きで最も大きな変化は、インターンシップの一般化だ。
「以前は、一部の難関大学の学生や就活意識の高い層が中心でした。しかし今は、多くの学生が複数社のインターンに参加し、その参加の有無が選考に影響する時代になっています。参加者の裾野が広がり、特別な人だけのイベントではなくなりました」
「優秀な学生を採用するには、インターンシップが必要」という企業側の戦略と、「良い企業に入るには、インターンシップへの参加が必要」という学生側の意識、その両方が広がった結果だという。
加えて、実施時期も早まっている。大学3年生の夏から募集を始め、早期選考や本選考優遇につなげる企業も増えた。インターンは職業体験の場であると同時に、採用活動の入り口として位置付けられつつある。
コロナ禍の収束により対面の機会が増えたことに加え、「早期から動くほど納得度の高い就活ができる」という認識が広がったことが背景にある。
また、情報収集の在り方も変わった。口コミサイトやSNSの活用が進み、企業の公式情報だけでなく「実際に働く人の声」を重視する傾向が強まっている。
生成AIの普及は、学生だけでなく、企業側にとっても大きな転換点となっている。エントリーシート(ES)や自己分析に生成AIを活用するAIネイティブの学生が増えたことで、文章が整った応募書類は珍しくなくなった。従来のように書類の完成度だけでは差がつきにくくなりつつある。
そんな中、企業においては「生成AIを前提にするか排除するかで、スタンスは二極化している」という。
生成AIを前提としている企業では、インターンシップで生成AIの使い方に関する研修を取り入れているところもある。面接での受け答えや思考の深さ、グループディスカッションでの対人能力などをより重視する動きも出てきた。
さらに、就活の長期化も企業に負担を与えている。接点となるチャネルが増え、内定辞退のリスクも高まる中で、「母集団形成」「見極め」「内定承諾」の全てで難易度が増している。
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