では、企業が学生に選ばれるためには何が必要なのか。厚地氏は「まずは知ってもらうこと」と基本を強調する。ただし、学生の“企業の知り方”が変わっている。
「学生は必ずといっていいほど口コミを見ています。良い体験を提供し、それが自然に広がる仕組みをつくることが重要です」
特にBtoB企業では、採用広報の工夫が差を生む。IR(投資家向け情報発信)、PR(広報)、HR(人事)が連動し、一貫したメッセージを発信できている企業は、学生からの評価が高い。
例えば、社員インタビューで仕事内容を具体的に紹介したり、説明会で若手社員が本音で話したりする企業は、学生から信頼を得やすい。
一般消費者への知名度が高くなくても、学生から高評価を得ているBtoB企業も少なくない。マイナビと日本経済新聞社が共同で実施した「マイナビ・日経 2027年卒大学生就職企業人気ランキング」によると、文系総合ランキングTOP10に、Skyが新たにランクイン。理系総合ランキングTOP10では、ダイキン工業が前年の115位から大きく順位を上げ、6位となった。
今後3〜5年の新卒採用について、厚地氏は「非常に先行きが読みづらい」としつつ、確実な変化として“企業主体の情報の価値低下”を挙げる。
「公式の採用情報だけではなく、社員の声や口コミを踏まえて判断する時代になります」
新卒採用は今、学生の価値観や情報収集の手段が変化する転換期にある。待遇だけでなく、仕事内容や社風を具体的に伝えられる企業ほど、学生に選ばれやすくなっていると言えそうだ。
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