先ほど「契約件数が伸びている」といった話をしたが、利用者はこのサービスをどう評価しているのだろうか。ホームサーブ社によると、利用者満足度は97%。さらに、契約更新率も94%に達しているという。
つまり、一度利用した人の多くが、そのまま継続して利用している実態がうかがえる。
それにしても、なぜサブスクという形を選んだのだろうか。住宅は築年数が経過するほど、設備の不具合が増えやすくなる。そのたびに修理費が発生すれば、家計への負担も大きくなってしまう。
こうした状況に対して、得永社長は「サブスク型であれば、実際に修理サービスを利用する人もいれば、利用しない人もいる。そのため、契約者全体でコストを分散でき、1人当たりの負担を抑えながらサービスを提供できると考えた」と話す。
最後に、気になることを聞いてみた。ここまで契約件数が伸びているとなれば、他社も同じようなサービスに参入してくるのではないか。
「国内には約6500万戸の住宅があるが、契約件数はまだ38万件。普及率は、まだ1%にも達していない。いまの課題は競争ではなく、サービス自体の認知度。参入企業が増えれば、市場そのものが広がり、結果として利用者にとっても、よりよいサービスが生まれていくはず。競合は大歓迎だ」(得永社長)
これまで「壊れてから直す」が当たり前だった住宅の世界で、「壊れる前に備える」という新しい習慣が、少しずつ根付き始めるのかもしれない。
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なぜ航空会社がサブスク? 飛行機乗り放題が“ほどほど条件”になった理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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