「壊れてから呼ぶ」が変わる? 月590円「おうち修理サービス」がじわり広がるワケサブスクの勝算と限界(3/3 ページ)

» 2026年05月21日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
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サブスクを導入した理由

 先ほど「契約件数が伸びている」といった話をしたが、利用者はこのサービスをどう評価しているのだろうか。ホームサーブ社によると、利用者満足度は97%。さらに、契約更新率も94%に達しているという。

 つまり、一度利用した人の多くが、そのまま継続して利用している実態がうかがえる。

ホームサーブのコンタクトセンター(新潟)

 それにしても、なぜサブスクという形を選んだのだろうか。住宅は築年数が経過するほど、設備の不具合が増えやすくなる。そのたびに修理費が発生すれば、家計への負担も大きくなってしまう。

 こうした状況に対して、得永社長は「サブスク型であれば、実際に修理サービスを利用する人もいれば、利用しない人もいる。そのため、契約者全体でコストを分散でき、1人当たりの負担を抑えながらサービスを提供できると考えた」と話す。

(出典:ゲッティイメージズ)

 最後に、気になることを聞いてみた。ここまで契約件数が伸びているとなれば、他社も同じようなサービスに参入してくるのではないか。

 「国内には約6500万戸の住宅があるが、契約件数はまだ38万件。普及率は、まだ1%にも達していない。いまの課題は競争ではなく、サービス自体の認知度。参入企業が増えれば、市場そのものが広がり、結果として利用者にとっても、よりよいサービスが生まれていくはず。競合は大歓迎だ」(得永社長)

 これまで「壊れてから直す」が当たり前だった住宅の世界で、「壊れる前に備える」という新しい習慣が、少しずつ根付き始めるのかもしれない。

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