アルファードでもノアでもない 三菱「デリカD:5」はなぜ19年目に過去最高を更新したのか高根英幸 「クルマのミライ」(5/6 ページ)

» 2026年07月03日 08時00分 公開
[高根英幸ITmedia]

改良を重ね、技術とデザインの進化で完熟領域へ

 そして2019年には、フロントマスクを三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を取り入れたデザインに大胆に変え、イメージを一変させた。登場時には評価が大きく分かれたようだが、他のモデルにもこのデザインが取り入れられたこともあり、今では高級感があると好評だ。

ビッグマイナーチェンジによりフェイスリフトを受けたデリカD:5。ダイナミックシールドはきらびやかな印象だが、面積の大きいデリカD:5ではより強烈な印象を与え、当初は賛否が分かれた(写真:三菱自動車)

 そして、ディーゼルエンジンも尿素SCR触媒(尿素による化学反応で排ガスを処理する装置)を追加するだけでなく、エンジン内部も部品の5割を見直すなど大幅に改良。従来6速だったAT(オートマチックトランスミッション)が8速になり、燃費性能にはさらに磨きがかかった。

 ただし、これらはディーゼルエンジン車のみに施されたもので、2019年のマイナーチェンジ後もガソリンエンジン車は従来仕様のまま販売が継続されたが、同年に廃止となり、ディーゼルに一本化された。

 一方で、小規模な改良は毎年のように実施されてきた。

 2025年暮れには中規模な改良を実施。ボディにフェンダートリムを追加したことでスタイリングのメリハリが増し、より風格が高まった印象になった。

 パワートレインも、より充実させた。電子制御の4WDシステムはさらに進化し、S-AWD(スーパーAWD=三菱のさまざまな4WD制御を統合した4WDシステム)搭載で走破性と安定性が大きく向上した。

 インテリアもメーターパネルが全面液晶パネルとなって、運転時の印象は大幅に変わった。

改良で導入された新しいメーターパネル。全面液晶となって表示方法が選べるようになった。ADAS(先進運転支援システム)の進化もあり、同じクルマとは思えないほど印象が一新されている(写真:三菱自動車)

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